梅雨時の百物語・・・

去年から深夜の峠道を走り、野性動物を見に行く事に凝っております。
夜中は警戒心も薄れ路上にかなりの動物が出てきています。その光景はさながら深夜のサファリパーク!
ある場所では必ず20匹ぐらいの鹿の群れに遭遇したりします。

これは先月の事です。

お店を閉め夜中の12時にこちらを出発しました。
奥多摩から甲府へ抜ける国道411号。
奥多摩湖を抜け、峠道に入ってしばらく経ちました。時間は真夜中、午前2時10分。
「あっ!人だ!」
助手席の連れが叫びました!
前方から人が歩いて来るのです。
暗がりでシルエットしかわかりませんが確かに人です。徐々に近ずくに連れ段々と姿がはっきりとしてきました。

老婆です・・・

黒いレインコートの様な物を着て、頭にはこれまた手拭いの様な物をサイドに巻いておでこの辺りで縛っていました。

しかし、幽霊などの類い者ではなく確実に人間でした・・・

子の話しは実話です。